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FOCUSの持つ教育理念がわかるブログです。
英語教育に関連する情報や、カナダの教育やカナダでの生活などをまとめています。
「書かない」英語の授業:コミュニケーション力育成を目指して
最近では、「覚えなくても英語のスピーキングができる」といった感じの文言もちょこちょこ見ますが、私はやはり、第二言語習得はある程度の、いえ、相当程度のものを覚えていくことが結局近道だと考えています。 ただその「覚え方」が大事です。 暗記が比較的得意な生徒も、苦手な生徒も、これまできっとやったことのなかった方法で頭の中を動かす練習をしてもらっています。それは、 「書く」という作業をできる限り排除して覚える方法、です。
英語教師として大切にしたいことを『坊ちゃん』から再確認
学習過程で次のステップに上がるための細かいフィードバックは常に欠かさないようにしています。20年もやっていると 「あの先生、めっちゃ怖いで」(若い子には特に怖く映るのでしょうか…)とか 「クラスで泣く子が出るんやって」(確かに悔し泣きは何度も見ました)とか 「発音教える時、口の中に手入れられるんやって」(それはいくらなんでもないです笑)とか 「ハイヒールで蹴られるんやって」(噂って怖いですね。そんなことしていたら教壇に立ててないです笑)とか 噂は噂を呼び、尾が付き、葉が付き、めぐりめぐって私の元へ帰ってきます。 どんな教師になりたいか、と考えたことは実はあまりないなと感じます。気がついたらこういう教師になっていた、という方が近いです。
私にとって「海外に住む」ことは「かっこいい」ことではなかった
パンデミック後は特に、カナダに移住しようという日本人の数が増えているように思えます。自分のキャリアを生かして移民を目指す方。ご家族で移住を果たされる方。様々です。カナダに来る日本人の多くがきっと、海外生活に対する大きな期待を抱いているのではないかと思います。
中級からなかなか抜け出せない場合に試してみたいこと
私はかなり限られた「数週間」というタームの中で、目に見える形でスピーキング力を上げる仕事に携わってきているので、英語の授業を始める前にいつも少し、まずはアイデンティティのお話をするんです。特に中級以上の英語学習者の皆さんには、英語上級話者としての自覚を早く持ちなさいとお話しします。
「英語スピーキング力」育成のために必要な2種類のメモリとは?
私は脳科学者ではないので、今日は教師経験を踏まえたあくまでも感覚のお話になってしまいますが、英語学習者を見ていてスピーキング力向上を助ける「メモリ」には2種類あるのではないかと感じております。メモリには、文法や単語を覚えたりする記憶力っぽいものと、複数のタスクを一度にこなすキャパシティーっぽいものがあると思っています。
「カナダに来たら英語が話せるようになる」とは詳しくはどういうこと?
英語の勉強は日本でできるーー確かに何の勉強でもやり方さえ考えれば、場所を選ばないのかもしれません。それでもたくさんの若者が海外に出たいと思っていることでしょう。カナダに来た日本人の留学生と話している時に私がよく聞くのは、英語のテストで点数が取れる勉強というよりも、話せるようになる勉強がしたい、ということです。ごもっともです。
「生きた英語」を使いこなすには、似たような状況で使われている単語や表現をため込もう
「生きた英語を学ぼう」とよく言われますね。それに便乗して、「ネイティブ英語話者が使う表現100!」とかいった表現もよく見ます。ではそういう本を読み漁ったらいわゆる「生きた英語」が身につく=使えるようになるのか…私は長年カナダで英語を教える中で疑問を抱いてきています。