英語教育の実践化が叫ばれる一方で、日本の英語教師の皆様は具体的な実施例の模索に励んでおられると思います。英語の「実践的な」コミュニケーション力育成に、「実践的な」活動は欠かせません。そういった活動を日本にいながらいかに効率的にいかに効果的に導入することができるかーーーFocusはそういった疑問から生まれました。

過去20年間、カナダの様々な学校で第二言語を教えてきた中で、2,000人近くの日本人留学生を見てまいりました。英語を使って研究をしたりビジネスを始める世界の若者の中で、日本人の英語は残念ながらまだまだ頼りにされるレベルではないというのが、ここ20年の主観的な感想です。一つの言語を3~4年で運用し始めるのが当たり前の世界の中で、10年以上英語を勉強してきても太刀打ちできない具体的な理由を私なりに分析することで、現状を把握し、具体的言語活動を盛り込んだ、実践的なカリキュラムを作り上げてもきました。Focusでご提供する様々なサービスは、このカリキュラムが大きな土台となっています。

バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州のダイバーシティ社会で行われるインクルーシブな教育現場で実践されている様々な活動からも、学べることが多くあります。例えば学習者が学習活動の意義を理解し、意思を持って学習に参加できるような【主体的学習】が様々なスケールで実施されているのを目の当たりにします。また、世界中からの移民が平和的に共生するカナダでは、教育現場でも異文化共生が実践されています。学校のあり方、教師の視点、学習者の参加の仕方ーーーこれまで考えもしなかったような実践を体験することが、日本の言語教育を次のレベルへ押し進めるための原動力になるのではと考えています。

効果的・効率的に異文化コンピテンスの育成を行う英語教育を目指し、カナダの教育機関や教育者との豊富なつながりを生かして、教育機関向け・教育者向け・学習者向けのここにしかない実体験教育サービスを提供してまいります。

さぁ次は皆様の番です。こんなやり方があったんだと思える体験を一緒に始めてみませんか？

Mari Kato (M.A., M.Ed.)
Focus Education Services代表