「書かない」英語の授業:コミュニケーション力育成を目指して
最近では、「覚えなくても英語のスピーキングができる」といった感じの文言もちょこちょこ見ますが、私はやはり、第二言語習得はある程度の、いえ、相当程度のものを覚えていくことが結局近道だと考えています。 ただその「覚え方」が大事です。 暗記が比較的得意な生徒も、苦手な生徒も、これまできっとやったことのなかった方法で頭の中を動かす練習をしてもらっています。それは、 「書く」という作業をできる限り排除して覚える方法、です。
中級からなかなか抜け出せない場合に試してみたいこと
私はかなり限られた「数週間」というタームの中で、目に見える形でスピーキング力を上げる仕事に携わってきているので、英語の授業を始める前にいつも少し、まずはアイデンティティのお話をするんです。特に中級以上の英語学習者の皆さんには、英語上級話者としての自覚を早く持ちなさいとお話しします。
「英語スピーキング力」育成のために必要な2種類のメモリとは?
私は脳科学者ではないので、今日は教師経験を踏まえたあくまでも感覚のお話になってしまいますが、英語学習者を見ていてスピーキング力向上を助ける「メモリ」には2種類あるのではないかと感じております。メモリには、文法や単語を覚えたりする記憶力っぽいものと、複数のタスクを一度にこなすキャパシティーっぽいものがあると思っています。