英語の「melon」は日本語の「メロン」じゃない?!


英語を学んでいると、「これ、知ってる単語だ!」と嬉しくなる瞬間がありますよね。カタカナ英語として日本語に浸透している単語を見つけたとき、「これは意味も同じに違いない」と思いがちです。
でも、ちょっと待ってください。
それ、本当に同じ意味ですか?

先日、私が教えているレッスンで「melon(メロン)」という単語が出てきたときのことです。ある生徒さんが「メロンが好き」という意味で “I like melons.”と言ったのですが、その本当の意味を知った瞬間目を見開いてこう言いました。
「えっ!?melonって、あのメロンじゃないんですか!?」
そうなんです。この反応実はとてもよくわかります。私自身も英語を学び始めたころ同じように驚いた記憶があります。

英語の「melon」はいわゆる「メロン」だけじゃない!

melonとは瓜科の果物全般

日本語の「メロン」と言えば、網目模様が入った高級フルーツ、たとえば夕張メロンやクラウンメロンなどをイメージする人が多いでしょう。しかし英語で「melon」と言うと、それはウリ科の果物全般を指すより広い意味を持つ言葉なんです。では日本語で言ういわゆる「メロン」という果物は、英語ではどういうのかというと・・・

Cantaloupe:オレンジ色の果肉を持つ、いわゆる「マスクメロン
Honeydew:淡い緑色の果肉を持つ種類
Watermelon:夏に食べる、スイカです

つまり、英語で “I like melons.”と言うと、「私はメロンが好きです」ではなく「私はウリ科の果物が好きです」というもっと幅広い意味になるんですね。これはまさに、「知っているつもりだった単語」の落とし穴。

「えっ、それも違うの!?」と驚く単語たち

他にもたくさん・・・

英語と日本語で、見た目や発音は同じなのに意味が違う単語は、残念ながら他にもたくさんあります。こうした単語は「和製英語」と呼ばれ、英語学習者がつまずきやすいポイントですね。ここでは、特によく使われるものを一挙に紹介いたします。

mansion ≠マンション

日本語:集合住宅、分譲マンション
英語:大豪邸、高級一戸建て
英語で「I live in a mansion.」と言えば、「私は豪邸に住んでいます」という意味になります。ちょっとしたお金持ちアピールに聞こえるかもしれません!

bike ≠バイク

日本語:オートバイ
英語:通常は自転車(=bicycle)の略語。「自転車に乗る」という動詞にもなります。 オートバイと言いたいときは、motorcycleやmotorbikeが正解です。

juice ≠ジュース

日本語:甘い果物系の飲み物全般。コーラなども含みますね。
英語:果物や野菜を絞った純粋な「果汁」。炭酸が入った飲み物は含まれない場合が多く、コーラなどはカナダではpopと呼ぶことが多いです。

consent ≠コンセント

日本語:電気の差込口
英語:同意・承諾の意味。「親のconsentが必要です」など。
差込口を言いたいときは「outlet」や「socket」が使われます。

学ぶたびに発見がある、英語の面白さ

「melon」の話に戻りますが、私の生徒さん驚きの表情は学ぶことの喜びそのものです。そうした発見を一緒に共有できるのは、教える立場としてもとても嬉しい瞬間です。そして、その驚きは誰にでもあるはずです。

言語は文化の鏡です。「melon」のように、ひとつの単語から生活や習慣の違いまで見えてくることもあります。これからも、日常で何気なく使っているカタカナ語を見直してみると、思わぬ発見があるかもしれません。あなたの「えっ、そうだったの!?」という気づきが、英語学習をもっと楽しく、深いものにしてくれるはずです。


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