gardenとyardなど(どちらも「庭」)、日本語との対訳で覚えているとよく似た意味になる英単語がたくさんあります。この記事ではそういった似たような言葉の例をいくつか挙げるとともに、スピーキングの時に正しい単語が瞬時に出せるようになるためにはどのように単語の学習をすべきかを解説いたします。
似たような意味の単語
yardとgarden:庭
yard
家屋に隣接した芝生のある土地全体を指します。芝生、植え込みなどが混在するエリアのことです。
イメージ:家の外側すべての「遊べる・歩ける」空間。
garden
植物や花、野菜などが意図的に植えられ、世話されるエリアのこと。
イメージ:植物や花を育てたり鑑賞するための「植物の空間」
※アメリカ英語では yard が家の外周全部、garden は種・苗を育てる場所とも定義されていますね。
cuteとpretty:かわいい
cute
小さくて可愛らしい、幼さや親しみを感じさせる美しさのこと。
イメージ:赤ちゃんがそのままの姿で「かわいくて愛おしい」感じ。
pretty
色や形が整っていて美しい。繊細な美しさや花などによく使われます。
イメージ:赤ちゃんがよそ行きのドレスや帽子で着飾っていて「その全体の様子がかわいい」感じ。
grassとlawn:草
grass
自然の野原などに生える、草の一般的総称。自然な緑。
イメージ:自然界の草、野草が伸びた野原。
lawn
定期的に芝刈り・手入れされた、平らで整った芝生エリア。
イメージ:手入れされた家の芝生。
dryerとblow dryer:ドライヤー
dryer
濡れた洗濯物を乾かす大型乾燥機のこと。
blow dryer
髪を乾かすためのドライヤー(手で持つタイプ)。家庭で使うヘア乾燥機具。
shipとboat:船
ship
海を渡る大型の乗り物。貨物船・客船・軍艦など長距離航海向き。
イメージ:クルーズ船など大きな乗り物で、乗客がその中で動き回れる。
boat
ボートや小さい船、湖・川・沿岸で使われる小型水上艇全般。
イメージ:手漕ぎボートやヨットなどのサイズの船で、手で漕いだり簡単な水上移動に使う。
日常単語を「翻訳せず」イメージで記憶する方法
Oxford Picture Dictionary活用法
以前コチラのブログでも紹介しましたが、例えば Oxford Picture Dictionary は、日常テーマ(家・ガーデン・キッチンなど)ごとに豊富なイラスト付きで文脈ごとに単語を学べるので、イメージと言葉を直接くっつけて記憶することができます。
イラストを見る → 物の機能・用途がビジュアルでわかる → 英語でその状景を「体験」 → 言葉を記憶に焼き付ける。
この手法は視覚学習の力を活かす優れた方法で、Oxford Picture Dictionary はその代表格と言え手頃なお値段でもあるので、ぜひ一冊手元に持っておきたいですね。
➡️ ブログ『え、まだ使ってないの?英語学習におすすめのツールOPD』を読む
(イメージ学習の有効性やステップごとの活用方法が具体的に紹介されています)
具体的な学習ステップ
1. Oxford Picture Dictionary の該当イラストを開く(例:Home → Garden → Backyard)
2. イラストをじっくり見ながら、1単語ずつ絵にあるものを指して声に出す。せっかく声に出して練習するなら、正しい発音で落とし込むように心がけましょう。なおOPDの単語全てが収録されている音源も、コチラのページからダウンロード可能です。
3. その単語がその絵の中で「何をしている/何のためにあるか」を英語で短く説明(例:”This is a dryer. It’s in a laundry room. It spins clothes to dry them.”)。
4. 関連単語ペア(cute/pretty, yard/garden など)を一緒に見ることで、ニュアンスの違いをイメージでつかむ。
英語を話せるようになりたいと思っている方は「訳す」よりも「見て触れて感じたことを英語で落とし込む」練習が鍵です。このように五感と言語を結びつけることでこそ、英語が『自分の言語』になるのです。
今回のペア単語を、Oxford Picture Dictionary やイメージ記憶法を使って、自分の中で「映像+言葉」のセットにしていってください。今日の単語だけでも、散歩・家事・庭いじりなどの日常で「これは yard、これは garden…」と意識するだけで、記憶はずっと深くなりますよ。