CELPIPやIELTSのリーディング・リスニングセクションで、「なんとなく選んだら間違えた」という経験はありませんか?実は、こうした試験の4択問題には、出題者が意図的に組み込んだ「ひっかけのパターン」があります。そのパターンを事前に知っておくだけで、正答率はぐっと上がります。
今回は、CELPIP・IELTSのリーディング・リスニング問題で頻出する「4種類の選択肢の構造」を徹底解説します。
・まず大前提:試験問題は「偶然」作られていない
・選択肢タイプ①:正解
・選択肢タイプ②:明らかな不正解
・選択肢タイプ③:「聞こえた単語・書かれている単語」の罠
・選択肢タイプ④:「常識的に正しそう」罠
まず大前提:試験問題は「偶然」作られていない
選択肢の「役割」
CELPIPもIELTSも、世界中で何百万人もが受験する高度に標準化された試験です。
問題作成には専門家チームが関わっており、各選択肢は「なぜそれが間違いなのか」まで設計されています。私が以前にカナダの大学院で受けた授業の先生もこういった世界的な英語試験を作成するチームに入っていましたが、彼女の授業を受けながら、
不正解の選択肢にも「役割」がある
と学習しました。
罠を見抜く力
多くの受験者——特に日本語が母語である学習者が苦手とするのは、英語そのものの理解ではなく、
「どの選択肢が罠か」を見抜く力です。
英文は読めているのに、間違える。そういうケースが多いですよね。ではここから、4つの選択肢それぞれがどのように受験者を引っ掛けようとしているのか、その「役割分担」を見ていきましょう。
選択肢タイプ①:正解
当たり前ですが、4択のうち1つは正解です。ただし、IELTSやCELPIPの正解は、
本文やスクリプトの表現をそのまま使わないことが多いです。
言い換え=パラフレーズが施されていることが多いので、
「本文にこの単語があったから正解」という短絡的な判断では選べないように設計されています。なかなか手強いですよね。
選択肢タイプ②:明らかな不正解
さて次に4択のうち1つは、
英語力に関係なく「これは違うな」とほぼ誰でもわかる選択肢です。
本文・スクリプトの内容とまったく関係なかったり、常識的に考えてもありえない内容だったりします。
ここは悩む必要はありません。「これは違う」と即座に消去して、残り3択に集中しましょう。
2択か3択まで絞って、正答率を
選択肢タイプ③:「聞こえた単語・書かれている単語」の罠
「この単語出てきた!」という安心感を使ったひっかけ
さぁ、ここから本番です。3つ目は、【リスニングで確かに言っていた言葉】や、【リーディングで書かれている単語】をそのまま使って言える選択肢で、学習者が最も多く引っかかるパターンです。
この選択肢には、
本文に実際に登場した単語・フレーズ、またはリスニングでそのまま聞こえた表現が使われています。
一見すると「あ、これ出てきた!」と安心感を覚えますが、よく読むと内容が本文の意味とずれているのです。
例:
・本文に “the temperature increased” とあるのに、選択肢は “the temperature decreased“とある。”temperature”で引っかかってすぐ選んでしまうと、全く逆だったという例。
・本文に登場した人物名・地名・数字を使いつつ、それに続く説明が誤っているという例。
出題者があえてこの「なじみのある単語」を罠に仕込む理由は一つーーー
内容を十分に理解していない受験者は、聞き覚え・読み覚えのある単語に反応して飛びつくからです。
対策
その対策としては、
選択肢に本文の単語が出てきたときこそ、慎重になりましょう。
ただ、本文の単語がそのまま使われているのは全て間違った選択肢か、というとそうではないので非常に厄介ですね。「この単語が使われているのはなぜか?」と一度立ち止まり、慎重に文脈全体と照らし合わせる習慣をつけることが重要です。
選択肢タイプ④:「常識的に正しそう」罠
一般的に言って「こうだよな」
そして4つ目にして最も巧妙な罠がコレ。このタイプの選択肢は、本文やスクリプトに直接の根拠はないものの、
一般常識や世間的な通念として「こうだよな」と思わせる内容が書かれています。
例えば、「健康的な食事をとることは重要だ」という説は一般的に考えて正しいな思うのですが、今回の文章ではそうではない点が主張されているーーーつまりその一般論は【書かれていない】といったタイプの選択肢です。
もう少し掘り下げて言うと、例えば「科学者が地球温暖化は深刻だと言っていた」とは言っているので、「だから再生可能エネルギーを推進すべき」という選択肢に飛びついてしまいがちですが、常識的に頷ける内容でも、実際【話者はそこまで言っていない】、ということもあります。
「正しい感じがする」ではなく「実際に根拠が見つけられるか」
この罠が危険な理由は、
間違っているのに「正しい感じ」がするからです。
特に、英語を読む・聞くことに疲れてくると、内容を精密に確認せず「これが正しいだろう」と直感で選ぶことがあります。
ではどうしたらいいか。
やはり「これは常識的に正しいか?」ではなく、「これは今回の文章・音声に根拠があるか?」を常に問いかけてください。試験で問われているのは、あなたの一般知識ではなく、目の前のテキスト・音声の理解力です。本文に書かれていないことは、いくら正しくても正解にはならないんです。
CELPIP・IELTSは英語力だけでなく、「試験の読み方」を知っているかどうかでスコアが変わります。単語力や文法力を磨くことはもちろん大切ですが、選択肢の構造を知り、出題者の意図を逆手に取る視点を持つことが、6.0〜7.0以上のスコアを目指すうえで非常に重要です。
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