突然ですが、こんな英文を言ったことはありませんか?
“I knew it yesterday.”
(昨日それを知りました。)
実はこれ、多くの日本人英語学習者が使う表現なのですが、ちょっと使い方が間違っているんです。
「えっ、でも知るってknowじゃないの?」
そう思いましたよね。辞書を引いても最初に出てくるのはknow=知る、ですし。
でも実はこの一語の使い方の誤解が、日本人学習者が英語でコミュニケーションをとるうえでかなり多く見られる間違いの一つなんです。
そこで今日はこの「知る≠know」問題を、じっくり解説していきましょう。
・knowという動詞の本当の意味
・では「知る」は英語で?
・こんな間違いしていませんか?!
・「知る」を表すその他の単語
・CELPIP, IELTSスピーキングが上がらないのはどうして?
knowという動詞の本当の意味
know=情報がすでに頭にある「状況」
まずknowという動詞が英語で何を意味しているのかを、あらためて確認しましょう。
know = 情報がすでに頭にあるという「状況」
これがknowの正体です。
knowは、ある情報・知識がすでに自分の頭の中にある、その状態・状況を表す動詞です。日本語にするなら「知っている」が最も近いですね。これは動詞の文法的な分類でいうと「状態動詞」と呼ばれるタイプで、
❌一瞬一瞬に起きる動作を表すのではなく、
✅ある状態が続いていることを描写します。
だから、knowは基本的に進行形にできないことでも有名ですよね。
✗ I am knowing him.(彼のことを知っています)
✓ I know him.
「知っている」という状態は今まさに進行している動作ではなく、すでにそういう状態にあることを指す——だから進行形はおかしいわけです。
では「知る」は英語で?
learn=情報を今頭の中に入れる「瞬間動作」
ここで登場するのが”learn”です。
learn = 情報を今頭の中に入れるという「動作」
learnは「学習する」と習っているのでなかなか結びつかないかもしれませんが、
「(これまで知らなかったことを)知る・学ぶ・習得する」という動作を表す動詞なのです。
何かを新たに知るというプロセス・出来事そのものを指すので、「昨日〜を知った」のような特定の時点に起きた出来事を言いたいときにぴったりはまります。
「昨日それを知りました」
✗ I knew it yesterday.
✓ I learned it yesterday. / I found out about it yesterday.
いかがですか?この違い、伝わりましたでしょうか?
じゃあ “I knew it.”はどういう意味?
“I knew it yesterday.”という英文を直訳すると、「昨日の時点ではすでに知っていた」というニュアンスになります。
つまり昨日より前からもう知っていた、という意味になってしまうのです。「昨日初めて知った」とはまったく逆の意味になってしまうこともあるので、これはかなり致命的な誤解に繋がりますね。
こんな間違いしていませんか?!
もう少し具体的に見ていきましょう。日常会話の中でよく出てきそうなシチュエーションです。
「あの人転職したって知ってた?」と聞かれて…
友人から「田中さんが転職したって知ってた?」と聞かれて、「昨日知ったよ!」と答えたい場合。
❌ I knew it yesterday!
✅ I found it out yesterday!
✅ I just learned about it yesterday!
“I knew it yesterday!”だと、「昨日の時点ではもうすでに知ってたよ」つまり「(それより前から)知ってた」というニュアンスになってしまいます。
授業で「明日プレゼンって知ってた?」と聞かれて…
「明日プレゼンテーションって知ってた?」と聞かれて、「今日初めて知りました」と答えたい場合。
❌ I knew it today.
✅ I learned it today.
知り得た知識を報告する時
「実はカナダには10の州と3つの準州があるって、昨日初めて知ったんですよ」と言いたい場合。
❌ I knew Canada has 10 provinces yesterday.
✅ I learned yesterday that Canada has 10 provinces and three territories.
✅ I didn’t know until yesterday that Canada has 10 provinces and three territories.
どうでしょう?ちょっと見えてきましたか?
「知る」を表すその他の単語
「昨日〜を知った」「初めて〜を知った」という文脈で使える英語表現は、実はlearnだけではありません。
find out
これも非常によく使われる表現ですね。learnよりもう少しカジュアルなニュアンスで、「(調べたり・聞いたりして)わかった・知った」という感じ。日常会話ではむしろfind outのほうが自然な場面も多いです。
I found out about the event last night.
(昨夜そのイベントのことを知りました)
hear
情報を知ったのが、特に「(人から)聞いた・耳にした」というニュアンスのとき。
I heard about it from a friend.
(友達から聞きました)
discover
「(自分で調べて・気づいて)発見した」という場合。
I discovered a great coffee shop nearby.
(近くにいいカフェがあるのを知りました)
こうして見ると、「知る」「知った」に相当する英語は文脈によってかなり変わることがわかりますよね。
CELPIPやIELTSなどのスピーキングテストでは特に、バラエティに富んだ表現が求められるので、「知る」という簡単な表現でもいろいろな単語を使うことでスコアアップを目指していきましょう!
CELPIP, IELTSのスピーキングが上がらないのはどうして?
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