ボーダーのシャツって言わない?英語での「服の柄」


日本語の「チェック柄」「水玉模様」「ボーダー柄」など、そのまま英語に訳しても通じないことが意外と多いのをご存じですか?例えば、「ボーダー柄のTシャツ」は英語では“border T-shirt”とは言いませんし、「チェック柄」も一種類ではないんですよ。

本記事では、日本語と英語で表現のズレが出やすい代表的な4つの柄を詳しく解説します。英語圏でショッピングや留学、旅行の予定がある方はもちろん、ファッション英語に興味がある方にも役立つ内容をわかりやすくお届けします!

チェック柄(Check / Checked / Plaid / Tartan)の違いとは?

「チェック柄」という表現はとても広く使われています。赤と黒の大きな格子も、細かい線のスーツ地も、すべて「チェック」と言いますね。

私の生徒さんもチェックのシャツを英語で “a check shirt” と言うことがありますが、本当に “check”でしょうか??
英語では「チェック柄」は一括りではありません。柄の細かさ、色、文化的背景によって、以下のように名称が変わるんですよ。

英語表現説明代表的な用途日本語での対応
Checked一般的な格子模様全体を指す総称。カジュアルシャツ
子供服など
チェック柄
Plaidアメリカ英語でタータン風の格子を指す。模様に動きがあり、色が豊富。フランネルシャツなどチェック柄(ややタータン寄り)
Tartanスコットランドの伝統柄。家系や氏族ごとに模様が決まっている。キルト、スーツなどタータンチェック
Gingham白ともう一色の細かい格子。爽やかで夏服向け。ワンピース、シャツギンガムチェック
  • 英語で「plaid shirt」と言えば、たいていアメリカ風の多色格子シャツを意味します。カナダを含む北米では、チェックを表すときにplaidが一番よく使われている感じがします。
    PlaidとTartanの違いについてはこちらの記事にも詳しく書かれています(英語)。
  • イギリス英語では「plaid」はあまり使われず、「tartan」のほうがより一般的。



    “He’s wearing a red plaid flannel shirt.”→赤いチェックのフランネルチェックシャツを着ている。
    “This dress has a blue gingham pattern.”→このワンピースは青のギンガムチェック柄だ。

水玉模様の名前の由来は、ダンスにあった!

英語で水玉模様は “polka dots”と言います。均等に並んだ丸い水玉模様のことです。

ちなみに”polka”という言葉、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。19世紀後半のヨーロッパで、「ポルカ」というダンスが大流行しました。その頃に流行した水玉模様の服がこのダンスとともに流行ったため「polka dots」と呼ばれるようになったという説が有力です。

つまり、「ポルカドット」は「ドットの種類」ではなく「時代の流行語」だったというわけですね。面白い。

水玉模様のスカート、と言いたいときは、polka-dotを形容詞にして”a polka-dotted skirt”と言えばいいですね。
“She wore a vintage polka-dotted dress to the party.”→彼女はレトロな水玉模様のドレスを着てパーティーに行った。

横のしま模様は「ボーダー」じゃない!?

日本語では縞模様のことを「ストライプ」や「ボーダー」と呼びますね。特に、横縞の服を「ボーダー柄」と呼ぶのが一般的です。けれども英語では基本的には “stripe”と呼びます。

英語では、縦縞も横縞も関係なくすべて「stripes」と呼ぶんです。「ボーダー」という単語は、英語では「境界線」「国境」「枠線」の意味になるため、服の柄としては使いません。

  • horizontal stripes:横方向の縞
  • vertical stripes:縦方向の縞
  • striped shirt:縞模様のシャツ(縦か横かは文脈次第)

❌ “I like border T-shirts.”(英語では意味が通じにくい)
✅ “I like T-shirts with horizontal stripes.”→横縞のTシャツが好きです

違うイメージが伝わってしまうかも!

ファッションの話題は、日常会話や留学先での買い物、海外旅行でも頻出のトピックです。柄の名称を正しく知っていると、好みを伝えるときや服を探すときにとても便利ですし、友達と英語で話しているときに、自分が頭で思い描いている絵をできるだけ正しく伝えたいですよね。

「チェック柄」はチェックじゃなくて「plaid」だった、「ボーダー」は通じない、などのポイントを押さえるだけでも、英語での表現力が一段とアップしますよ。


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