日本語の「ソフトクリーム」は英語圏では通じないことを知っていますか?旅行先や留学先でアイスクリームを買うとき、意外と英語表現につまずく日本人は少なくありません。英語ではどんな種類や呼び方があって、どう注文するのが自然なのか。この記事では、アイスクリームにまつわる表現を徹底解説します。
いろいろな「冷たいデザート」
カナダにもあるgelato
イタリア式の「gelato」は今や世界中でおなじみ。日本でも「ジェラート専門店」が増えました。
gelato = イタリア風の濃厚でなめらかなアイス
- 乳脂肪分は8〜10%程度(普通のアイスより少なめ)
- 空気含有量が少ない
- だから味が濃厚で密度感がある
英語圏でもそのまま「gelato」で通じます。
バンクーバーにもイタリア系ジェラート屋さんが多く、定番のフルーツ系ジェラートはもちろん、いろいろある中でも人気はピスタチオジェラート。
シャーベット=sorbet
シャーベットは英語にもあります。発音が少し異なるので注意です。
🍧 sorbet = 乳製品を含まないフルーツベースの氷菓
- フルーツピューレ・果汁
- さっぱり、軽い口当たり
- 乳製品フリーなのでヴィーガンにも人気
「ソフトクリーム」は英語で…?
日本語の「ソフトクリーム」は実は和製英語です。
英語圏では 「soft serve 」が正解。
カナダのマクドナルドにはバニラのソフトクリームがありますが、商標は「vanilla cone」。
coneとは、ソフトクリームの下側の部分を指しますが、これだけで、上にちゃんとアイスが乗った全体をさすこともあるんです。詳しくは次の章を読んでくださいね。
カナダのどこにでもあるDaily Queen ー略してDQ。こちらも「vanilla cone」があります。
DQでは、このバニラソフトをトロトロに溶けたチョコレートに一瞬つけてチョコレートのコーティングをつけた「chocolate dipped cone」というものもあります。
ちなみに日本でよく見かける、バニラとチョコが半分ずつ混ざったソフトクリームは、こちらではあまり見かけませんが、英語で言うと「swirl cone」「twist cone」という表現になりますね。
coneだけでコーンに入ったアイスの意味
cone
日本語でも「コーンで」と言いますが、英語の「cone」はまさに
cone = コーンに盛ったアイス
バンクーバーには美味しいアイスクリーム専門店がたくさんありますが、大体どこでもアイスクリームを「カップ(紙コップの半分くらいの高さのカップ)」に入れるか「コーン」に入れるか選ぶことができます。
カウンターで「cone」と言うだけで「コーンに入れてほしい」という意味になりますよ。こちらから何も言わないでアイスの味だけを選ぶと、ほぼ必ず “Cup or cone?”とお店の人に聞かれます。
「cone」はやっぱりコーンの部分も美味しく食べられるので二度美味しい感じはしますが、歩きながらゆっくり食べたい場合、溶けて垂れやすいという欠点が。
買う前にアイスの味見ができる?
ちなみにバンクーバーの多くのアイス屋さんでは、基本的には【味見】ができます。
見た目同じようなチョコレート味に見えても、実はちょっとずつ違っていたり。実際に食べてみて好きな方を選びたいですよね。そんな時は店員さんに、
“Can I taste this?”
と言いながら、お目当ての味を指でさしましょう。小さなプラスチックのスプーンに豆粒サイズくらい入れてくれます。
そして思ったような味でなければ、選ぶ必要は全くなし。
さらに引き続き別の味の試食をお願いすることも、全く問題ありません。
私は過去に4つくらいの味を試してみて、そのうちの1つに選んだこともありますよ!
「scoop」の使い方
アイスの注文で必須の単語「scoop」
海外のアイスクリームで、アイスの上にアイスが乗った、二段・三段重ねのアイスクリームを見たことがありませんか?あれ、本当に注文することができます。とはいっても私もさすがに二段までしか食べたことありませんが、あれとこれのどれにしようかな・・・と2種類の味を迷って決められないときは、どちらも頼んでしまおう!という贅沢な夢を叶えてくれます。
そんな時に使えるのが「scoop」という単語。
scoop = (動詞)すくう
scoop = (名詞)ひとすくい分の量
double scoop / triple scoop
アイス屋ならではのあの丸いお玉ですね、あれいっぱいにすくってくれた量が scoopとなります。もう一つ上にのっけたい時は「a double scoop」と言います。
I’ll have a double scoop of chocolate.
(チョコレート味をダブルスクープでお願いします。)
I’ll have a double scoop: vanilla and chocolate.
(ダブルでバニラとチョコ。)
Can I get a triple scoop with pistachio, mango, and strawberry?
(トリプルでピスタチオ、マンゴー、ストロベリーください。)
サイズの指定
また、カップのサイズが大中小と揃っているお店もあります。
- small / medium / large
- kids / regular
ちなみに私はキッズサイズのカップで十分・・・大人サイズは食べきれないこともあります。
大人サイズを食べ切った後の罪悪感も、半端ないです。
キッズサイズがあるときには、大人サイズはadultではなく「regular」ということが多いですね。
Do you have a kids size?
(キッズサイズありますか?)
他にもこんなに!デザートいろいろ
Ice Cream Truck
アメリカやカナダの夏の象徴です。
密集地にはあまり来ませんが、住宅街などでは今でも音楽を鳴らしながらゆっくり走っているのを時々見かけます。
ちなみにバンクーバーでは近年「Food Truck」が増えています。
ホットドックやピザなどの定番から、ギリシャやトルコ、メキシコやベトナム料理のトラックまで、かなり美味しそうな香りを漂わせながら、特にダウンタウンのビジネス街などには所狭しと並ぶ姿も。テリヤキバーガーやカツサンドなど、日本の味も見かけます。

Sundae
日本語にもなっている「サンデー」。
sundae = アイスにソース、ナッツ、ホイップクリームをトッピングしたもので、上述のマクドナルドやDQなど、多くのファストフード屋でも気軽に買うことができます。ソースはチョコレートやキャラメルが多いでしょうか。中に入ってるアイスの量がまぁまぁ多めなので、注文するときはサイズに注意です。
Banana Split
バナナを縦に割り、アイスクリームを3スクープ、ソース、ナッツ、ホイップをたっぷり乗せたデザートです。
私が以前食べたのは、マレーシア料理屋さんだったでしょうか。東南アジア系のレストランだったり、カナダの普通のファミレスでも注文できるのではないでしょうか。また上述のDQでも売ってるみたいです!
「英語学習」というと堅苦しく感じるかもしれません。でも日常の楽しみを題材にすれば、フレーズも覚えられるし、実際に使ってみたいと思いますよね。
ぜひこの夏は、海外旅行や留学先で、この記事で学んだフレーズを試してみてください。