カナダの英語教師が語る:英語スピーキング上達のためにすぐに取り組める3つのことーイントロ
「英語で話せるようになりたい」ーー過去20年間、何千人もの日本人英語学習者の方から聞いてきた声です。英語が話せるようになるコツ、についての書籍や記事や動画が世の中にはこれほどにも溢れているにも関わらず、どうして日本人は海外でまだまだ太刀打ちできないのか。20年以上カナダで実践英語を教えてきた立場から、その理由を考察するとともに、英語スピーキング上達を目指すならばすぐに取り組んでいただきたいことを、まずは3つにまとめてみました。
企業がほしい英語スキルをつけるには
TOEICで高い点数を持つ社員を雇っていても「英語がきちんと話せる社員がほしい」とおっしゃる企業様は多く、こういった仕事をしているだけに個人的にそういった若者を知らないか?と尋ねられることが多いです。 一方で、海外留学して英語を勉強しようという日本人の多くは、就職の武器にしたい、転職の武器にしたい、とおっしゃいます。 同じ流れに乗っているのに、この両者が出会っても化学反応が起こらないことがあるのはなぜか?それは、企業側がほしいと思っている英語レベルと、留学生が獲得するスキルにギャップがあるからだと考えて
覚えた単語をスピーキングで効果的に活用する方法
スピーキングで使えるような単語の覚え方を、今日はニュース記事を使って実際にチャレンジしてみたいと思います。 私の単語の教え方ではいつも、【スピード】と【リピート】を重視します。 基本は、【探す→見つける→声に出す→声に出す→声に出す】です。 それでは始めましょう!
日本文化をわかりやすい英語で説明するには?
バンクーバーの日本料理屋さんでも土瓶蒸しなどを出しておられるところもあり、時々地元の友だちに聞かれるんですよね。これ何?と。 こちらに住んでいると松茸に限らず、日本文化について、ポピュラーどころから、細かいところまで、やはり結構聞かれたりします。 七夕って何? 舞妓さんと芸妓さんってどう違うの? 絹ごしと木綿豆腐ってどう使い分けるの? どうして日本人っていつも半笑いなの? 日本にいた時には聞かれなかったようなことも聞かれ始め、さらに「日本人だから知ってるでしょ」という体で答えを待たれるので、なんだかしっかり答えたくなる、という気持ちが湧いてきます。
「書かない」英語の授業:コミュニケーション力育成を目指して
「先生、ホワイトボードはどこにつけましょうか?」 教室を移動するとスタッフが丁寧に聞いてくれます。先生によってはホワイトボードの位置にこだわる方もいらっしゃるからです。私の答えはいつも、 「どこでもいいよ」 「というか、なくてもいいよ」 なので、新しいスタッフは奇妙な顔をします。 私、授業でほとんど書かないのです。 書くとすると、キリンにしか見えない恐竜の絵とか。
中級からなかなか抜け出せない場合に試してみたいこと
私はかなり限られた「数週間」というタームの中で、目に見える形でスピーキング力を上げる仕事に携わってきているので、英語の授業を始める前にいつも少し、まずはアイデンティティのお話をするんです。特に中級以上の英語学習者の皆さんには、英語上級話者としての自覚を早く持ちなさいとお話しします。
「英語スピーキング力」育成のために必要な2種類のメモリとは?
私は脳科学者ではないので、今日は教師経験を踏まえたあくまでも感覚のお話になってしまいますが、英語学習者を見ていてスピーキング力向上を助ける「メモリ」には2種類あるのではないかと感じております。メモリには、文法や単語を覚えたりする記憶力っぽいものと、複数のタスクを一度にこなすキャパシティーっぽいものがあると思っています。