「今年こそは!」と新年の抱負を語ったのはもう2シーズン前。今年ももう夏が来てしまいました。
今年は英語の学習に取り組めていますか?学習はなんでもそうですが、残念ながら塗ればすぐに効くような特効薬はありません。耳が痛い話ですがやはり『継続は力なり』です。ピアノでも、ダンスでも、スポーツでも、どんな分野でも「続ける」ことは一番難しい。モチベーションには波があるし、目に見える成果がすぐに出ないから、途中で気持ちが折れてしまうのです。なので、「英語をマスターする」とは結局「いかに地道に継続できるか」に大きく左右されるのです。
この記事では、学習者が英語学習をやめずに続けていくために、押さえておきたい3つの視点をご紹介したいと思います。
日本での物差しに惑わされない:
海外での現実に気づこう
日本国内で「英語が得意ですね」と言われる人でもいざ海外に行くと、まったく通じなかったり、会話が続かなかったりする場面に直面することがよくあります。私自身がその昔そうでした。英語の試験ではほぼ満点を取れているのに、全く通じない・・・なんという屈辱!!
この記事を読んでおられる多くの方はおそらく、日本で英語を学んでおられるのではないでしょうか。そうすると、「周囲と比べてできる・できない」という基準で自分のレベルを判断しがちです。たとえば、TOEICで800点以上ある・仕事で英語のメールを書いている・英会話スクールで上級クラスにいる…などなど。けれども実際に海外で生活したり、現地の人と自然な会話をしたり、仕事でディスカッションをするとなると、求められる英語力はさらにもう一段…いえ、三段ほど上なのです。(これは、カナダで暮らす多くの日本人の方もひしひしと感じていることだと思います)
さて、このギャップに気づかずに「もう十分できる!」と感じて学習をやめてしまうのはもったいないですね。私自身もそうでしたが、実際に通じる英語とは、それまでの自分では全く想像もできなかったくらいの上のレベルだったんです。悲しい意味での『目から鱗』でした…。現地で英語を使って快適に意思疎通をしたいとなると、実はまだまだやるべきことは多い。だからこそ日本国内の相対的な評価ではなく、「世界基準」での英語力を意識することが、学習のモチベーション維持につながります。
モチベ維持のコツ1:理想の自分を“海外のシーン”でイメージしよう
今ご自分がいらっしゃる生活の中だけではなく、もう少しワイルドに想像してみませんか?
たとえば「将来、カナダの大学でディスカッションがスムーズにできるようになりたい」とか、「外国の方と仕事で対等にやり取りできるようになりたい」など、具体的なシチュエーションを思い描くことで、今の自分との差をリアルに感じられるのではないでしょうか。このギャップこそが、次に何をすべきかが見えてくる一歩となり、それに向けての行動を促すモチベーションになります。
英語でディスカッションなんて、自分には到底遠い話?!
確かに今はそう思うかもしれません。けれども想像すらしないと、最初の一歩が見えてきませんよね。
私が教えた多くの生徒さんが同じようなことを言っていました。何をやってもうまくいかなかった生徒さんがレッスンを受けてぐんぐん英語が話せるようになったときに「先生、私でもカナダへの移民を目指していいんですか…??」と言ってきたのを覚えています。誰でも目指すのは自由です。もしかしたらこれが自分の道かも、と思ったら、まずは想像してみることにしませんか?そこからの道のりは、ぜひ一緒に考えましょう。
単語は裏切らない :
エネルギーがない日も「ボキャビル」は続けよう
英語が聞き取れる、読める、話せるようになるためには文法やリスニング練習など様々な学習が必要ですが、それらを支えているのは「語彙力(ボキャブラリー)」です。語彙が少ないと、話したくても言葉が出てこない、聞き取れても意味が取れない、ということが頻繁に起こります。
一方で語彙が豊富だと「読める英文が増える」「聴いてわかるフレーズが増える」「言いたいことが伝えられる」と、すべてのスキルにポジティブな効果を与えてくれます。まさに、「単語は裏切らない」と私は言っています。
「単語の暗記って面白くない」「すぐに忘れてしまう」と感じる方もおられるかもしれませんが、そこはぜひ『え、まだ使ってないの?英語学習にオススメツール:OPD』を参考にしてみてください。OPD (Oxford Picture Dictionary)は見ているだけでも楽しいので、私の生徒さんには必ず一冊購入していただき、一緒に単語学習を進めているんですよ。一方、一般的な【単語帳】は、私は絶対使いません。
また単語学習は「疲れていてもできる学習メニュー!」だと考えましょう。集中力が続かない日でも、5分だけOPDを見ながら音源を聞いて単語に触れる、通勤時間に耳で聞きながら1語でも覚える…しっかり机に向かえる時間も体力もない、そんな時でも、軽く続けられる学習メニューなんですね。
モチベ維持のコツ2:「今日の1語」を自分に課す
「今日は疲れているから勉強できないな」と思った日でも、「1語だけは覚える」というルールを作ってみましょう。気が向けば2語、3語と続けられるかもしれませんし、たとえ1語だけでも「今日はサボらなかった」という達成感が、翌日のモチベーションにつながります!
私はQuizletというデジタル単語帳アプリ(ブラウザでも使用可)を使って、自分の生徒さんの今の学習状況に合わせた単語メニューをお渡ししています。リーディングにすごく時間がかかるんです、という方にはそれ相応のメニューを。この時期決算で仕事が忙しくて、という方にはそれ相応のメニューを。でも毎週欠かさずお渡ししています。
半年に1回は「英語の実戦イベント」を入れよう
学習には目標が必要です。小さな日々の積み重ねも大切ですが、半年に1回くらいは「ちょっと頑張らないとクリアできない」ようなチャレンジを入れることで、日々の学習の意味がより明確になります。
たとえば、以下のようなチャレンジはいかがでしょうか?
- 英検、IELTS、CELPIPなどを受ける:テストのためにRWLSの全体力をバランスよく高められます。
- Duolingo English Testに挑戦:自宅で気軽に受験できる短時間のオンライン試験ですが、RWLS全てが評価されるので、高得点を取るには思ったよりも練習が必要なんですよ。
- 英語プレゼンをする機会を作る:実はこれが一番効果的だと思っているのですが、英語で人に何かを伝えるというのは究極の実践アウトプット練習になります。
こうしたイベントを通じて今の自分の英語力を客観的に知ることができるし、「やっぱりもっと力をつけたい」と実感することができるのです。
モチベ維持のコツ3:成長を感じられ、失敗から学べる「実践の場」を設定する
「英語を使わないと進まない」環境に身を置くことで、座学だけでは得られない英語力と度胸を身につけることができます。英語学習に一区切りつけたい人、自分の成長を試してみたい人にとっては最適な機会です。
これは、日本にいながらにしても可能です。最近では海外の人と交流するいろいろなオンライン企画もあります。
例えばFocus Education Servicesでは、日本とカナダの若者をつなぐオンライン国際交流プロジェクト『世界コネクトプロジェクト』を毎年実施しています。このプロジェクトでは、カナダ人チームメイトと協力してディスカッションを行い、英語でプレゼンテーションを作成するという、リアルな英語の実践の場を提供しています。
📍 詳細はこちら → 世界コネクトプロジェクト紹介ページ
また医療従事者の方向けに、90%がオンラインで完結する『救急救命法コース』もおすすめです。
最後の実技のみカナダへの渡航が必要ですが、実技授業も半日で終わるので、実際2日や3日の旅行でも赤十字の救命法修了証を獲得することができます。
📍 詳細はこちら → 医療従事者向け・救命法コース紹介ページ
英語学習を習慣にするために:継続の技術
最後に、学習の「継続」に役立つ小さなテクニックをいくつか紹介します。
- スケジュールに“英語タイム”を固定で入れることで、習慣にしてしまいましょう。
- 今日したこと記録する「学習のログ」をつけて可視化すると、モチベアップに。
- 1週間続けたらデザートを食べに行くなど、ご褒美ルールを設定しましょう。
- SNSなどで学習仲間を見つけて、やる気がなくなりそうな時に励まし合いましょう。ちなみにFocusでは、レッスンとレッスンの合間もずっとLINEで繋がって質問ができたり相談ができる『エスコート学習』を提供しています。
- あえて「ちょっと背伸び」の教材を使うことで、やりがいを感じることができますよ。
英語を話せるようになるためには、地味な努力の積み重ねが必要です。けれどその先には、海外の人と自由に話し合える未来、自分の考えを世界に発信できる力、そして、可能性が大きく広がる人生があります。
学びを止めずに、少しずつ前に進んでいきましょう。
進むべき道がわからなくなったら、一度ご相談くださいね。