「〜たら」と言いたいときに「if」ばかり使っていませんか?「このプロジェクトが終わったら、旅行に行くんだ」と言いたい時は、”When I finish this project,…”か”If I finish this project,…”か、どっち!?よく使われる「when」と「it」は似たように使われがちですが、実は決定的な違いがあるんです。今日は、混乱しがちなこの二つの単語について解説してきますね。使わない方がいい場面もあるので、最後まで読んでください!
基本的な違い=【確信度】の問題
まず、この2つの単語の決定的な違いは、
when = 「それが起こること」を前提としている
if = 「それが起こるかどうか」半信半疑・不確実
ということ。簡単に言うと、whenは「いつ起こるか・それが起こる時」に焦点を当てている一方で、ifは「起こるかどうか」に焦点を当てているんです。
なので、⭕️「〜たら」がいつも「if」ではない‼️と覚えておきましょう。
具体例で見てみよう
- “When I finish this project, I’ll take a vacation.”
- “If I finish this project, I’ll take a vacation.”
冒頭でも書いたこの二文。一見似ていますが、、ニュアンスは全然違います⚠️
「when」で始まる方の文章は、「このプロジェクトは絶対に終わらせる。問題は『いつ』終わるかだけ」という確信が込められているので、終わらせることが前提です。
一方「if」の文章は、「このプロジェクト、終わるかどうか分からないな…もし終わったら休暇を取ろう」という不確実さが感じられます。
whenを使うべき場面
①確実に起こること・確実に起こると自分が信じていること
「when」は確実に起こると思っていることについて使うので、具体的に日常的に必ず起こることや、自然現象については必ずwhenを使います。
“When the sun rises tomorrow, we’ll start our journey.” (明日太陽が昇ったら、旅を始めよう)
→太陽は明日必ず昇りますよね☀️
“When I turn 30, I want to have my own business.” (30歳になったら起業したいんだ)
→30歳には必ずなるので、その時に、というニュアンス🧑💼
“When water boils, it turns into steam.” (水は沸騰すると蒸気になる)
→科学的事実です💦
❌間違った例
❌ “If the sun rises tomorrow…”
こう言ってしまうと、「太陽が昇らないかもしれない」というニュアンスになってしまいます。
地球滅亡後を描いたSF映画などで、太陽がもう昇らないような世界観であればいいのでしょうが・・・
通常使うと「あれ?」ってなりますね。
②確実な未来の予定
すでに決まっている予定や、実現することが確実な計画についてもwhenを使います。
“When I arrive at the airport, I’ll call you.” (空港に着いたら、電話するね)
→予定では、空港に行くことは決まっています✈️
“When the meeting ends, let’s grab lunch together.” (会議が終わったら、一緒にランチを食べよう)
→会議は必ず終わりますね🗒️
“When you receive my email, please reply immediately.” (メールを受け取ったら、すぐに返信してください)
→メールは必ず届くという前提です✉️
③時間の流れ
時の流れに関する表現では、必ずwhenです。
“When I was a child, I loved playing outside.”(子どもの時、外で遊ぶのが好きでした)
“When you get older, you’ll understand.” (大人になったらわかるよ)
“When winter comes, the days get shorter.”(冬が来ると日が短くなります)
ifを使うべき場面
起こるかどうかが不確実
上述しましたが、「if」は起こるのか不確実な状況の時に使います。
“If it rains tomorrow, we’ll cancel the picnic.”(明日雨だったらピクニックは中止にします)
→雨が降るかどうかの確証はありません☔️
“If I win the lottery, I’ll buy a house.”(宝くじに当たったら、家を買います)
→宝くじに当たる保証はありません🎯
“If she says yes, I’ll be the happiest person alive.”(彼女が「はい」と言ってくれたら、私は世界一幸せな人間だ)
→彼女が「はい」と言うかどうかはわかりません👩
⚠️ifを使うと不自然になる場合⚠️
以上のような「when」と「if」のニュアンスの違いを考えず、日本語で「〜たら」を全て「if」に変えてしまうと不自然になる場合があります。下の例を一つひとつ見てみてくださいね。
①死にまつわること
⭕️”When I die, I want to be cremated.”
❌ “If I die, I want to be cremated.”
「もし死んだら」とifを使うと、まるで不死身だと思っているように聞こえます。
死は誰にでも確実に訪れるものですから、whenを使うのが自然なんですね。
②卒業・修了
⭕️”When I graduate from university…”
❌ “If I graduate from university…”
卒業する予定で大学に通っているのに、ifを使って「もし卒業したら」と言うと、
「もしかしたら卒業できないかもしれない」という自信のなさが伝わってしまいます。
③成人・誕生日
⭕️”When I turn 20, I’ll be able to vote.”
❌ “If I turn 20…”
誕生日は必ず来て、20歳になるはずです。
逆にifを使って「もし20歳になったら…」と言うと、病気か何かで20歳になることができるか確証がないという文脈に聞こえます。
④季節の変化
⭕️”When spring comes, the cherry blossoms will bloom.”
❌ “If spring comes…”
春も必ず来るのでwhenを使うことが自然です。
「もし春が来たら」と言うと、地球滅亡を描いた映画などで地球の自転が変わってしまったり、一年中分厚い雲に覆われた状況で暖かい春が来ないような状況をイメージしてしまいます。
⑤すでに決まった約束事
⭕️”When the package arrives, please sign for it.”
❌ “If the package arrives…”
荷物が発送されて配達予定が決まっているなら、whenを使います。
ifを使うと「届かないかもしれない」という不信感が伝わります。
⑥日常生活の確実な行動
⭕️”When I get home, I’ll make dinner.“
❌ “If I get home…”
普通に「家に帰ったら夕食作るね」と言いたい時は、確実に家に帰ろうとしているためwhenを使うのが自然です。
ifを使って「もし帰ったら」と言うと、「帰らないかもしれない」という意味になってしまいます。
どちらも使うけどニュアンスの違い
時には、「when」と「if」両方使えるけれど、意味が変わる場合もあります。
“When I see him, I’ll tell him the news.” (彼にあったら、そのこと伝えるよ)
→彼に会う予定がある、または会うことが確実というニュアンスです
“If I see him, I’ll tell him the news.” (彼に会ったら、そのこと伝えるよ)
→偶然会うかもしれないし会わないかもしれない…たまたま会えたら、というニュアンス
このように、日本語にするとほぼ同じ文章になってしまうのですが、
英語では、話している自分の心の中の確信度によって「when」と「if」を使い分けるんです。
いかがでした?実は「if」を使ってしまっていた…!なんてことはありませんか?
今日からは日本語の「〜たら」に頼らず、確実性・不確実性を考えながら「when」「if」を使いこなしたいですね。
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