「〜だと思う」の英語表現ガイド “think”以外使っていますか?


「〜だと思う」は本当によく使う便利な表現ですね。多くの日本人学習者が「think一択」になってしまいがちですが、実は英語ではその「思い方」によって全く違う動詞を使い分けることができるのです。今日は、「〜だと思う」の英語表現について、特にthinkとassumeの違いを中心に実用的で目から鱗の使い分け方をご紹介します。

「〜だと思う」をthinkだけで済ませていませんか?

下のような日本語、すべて”I think”で訳していませんか?

  • 「雨が降ると思う」
  • 「彼は来ないと思う」
  • 「きっと忙しいんだと思う」
  • 「当然知ってると思った」

全てthinkでももちろん通じますが、実はこれらはそれぞれ違う単語を使って、微妙なニュアンスの違いを含ませることができるんです。中級から上級に向かいたい学習者の皆さん、ぜひ読んでみてくださいね。

thinkを使う時

thinkは「考える」「意見を持つ」という意味なので、自分の考えや判断を表現するときに使います。

1. 個人的な意見や感想
“I think this movie is boring.”(この映画はつまらないと思う)
“I think we should leave now.”(もう出発すべきだと思う)
“I think she’s very kind.”(彼女はとても親切だと思う)

2. 将来の予測(根拠がある場合)
“I think it will rain because the sky is getting dark.”(空が暗くなってきているから雨が降ると思う)

assumeを使ってみませんか?

「〜と思う」と言いたい時によく使う単語として、assumeがあります。皆さん、使ったことがありますでしょうか?
これは「推測する」「仮定する」という意味合いで、
確実な証拠はないけれど「そうであろう」と考える
ときに使います。

大切なのは「確証はないけど」というところ。だいたい客観的な文脈や状況に基づいての推測ではあるのだけど、実際に確認したわけではないことを言っちゃってます、というニュアンスが含まれることもあります。
私は関西人なのですが、大阪弁的に言うと「知らんけど」を後ろにつける、という感じだと思って使っています。

1. 状況から推測する場合(推測は自分の判断)
“I assume he’s busy since he didn’t answer my calls.”(電話に出ないから、忙しいんだと思う、「知らんけど」)
“I assumed you knew about the meeting.”(君は会議のことを知ってると思った、「知らんけど」)

2. 常識的に「当然そうだろう」と考える場合
“I assumed the store would be open on Sunday.”(日曜日は店が開いてると思った)
“I assume you have a driver’s license.”(運転免許は持ってると思うけど、合ってる?)

「〜だと思う」のその他の英語表現

日本語の「〜だと思う」には、他にもたくさんの英語表現がありますよ。

自分の強い確信を表す時に使います。
“I believe he’s telling the truth.”(彼は本当のことを言ってると思う)

thinkよりも少し控えめな表現です。
“I suppose it’s possible.”(可能だと思う)

カジュアルで、確信度が低い感じがしますね。
“I guess she’s about 30.”(彼女は30歳くらいだと思う)

過去の同様の経験に基づいて、予想しているとき。
“I expect it to be crowded.”(混雑してると思う)

例文からニュアンスを理解しよう

A: “Where’s Tom? He’s usually here by now.”
B: “I assume he’s stuck in traffic. It’s rush hour.”

→ Tomがいないという状況と時間帯から、渋滞につかまったんじゃないかと推測

A: “What did you think of the presentation?”
B: “I think it was very well organized.”

→ プレゼンテーションへの個人的な感想

“I assume you’ve reviewed the contract.”
→ 「契約書は確認済みだと思いますが」(実際に確認していないけれど、当然そうしているだろうという前提)

“I think we should postpone the meeting.”
→ 「会議は延期すべきだと思います」(個人的な意見・提案)



英語は日本語と違って、話し手の「思い方」や「確信の度合い」を明確に区別する言語です。この使い分けができるようになると、あなたの英語はまたグッとわかりやすくなりますよ。ぜひ今日から”I think”だけでなく、様々な「〜だと思う」の表現を使って、より豊かで自然な英語を身につけてくださいね。


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