カナダに留学や旅行で訪れた際、レンタカーを借りてドライブすることがあるかもしれない皆様に。必ず立ち寄るガソリンスタンドで日本とは異なる習慣や英語表現に戸惑わないよう、実用的な情報をまとめました!
⚠️以下は主に、バンクーバー地域のガソリンスタンドをもとにした説明であることをご了承ください。給油機の使い方など、ガソリンスタンドおよび地域によって差がありますので、実際に給油する場合はご使用の給油機の説明をしっかり読むようにしてください。
知っておきたい:カナダのガソリンスタンドの基本
ほとんどがセルフサービス
カナダのガソリンスタンドはほぼ100%セルフサービスです。日本のようにスタッフが給油してくれることはあまりありません。自分で給油機(pump)を操作し、支払いまで行います。
ちなみに「ガソリンスタンド」は和製英語なので、要注意⚠️。
カナダでは “gas station” というのが一般的です。
看板に「170」:これっていくら?
ガソリンスタンドの看板に 「170」 と大きく表示されているのを見たことはありませんか?
これは 「170セント/リットル」 という意味です。つまり、1リットルあたりCAD$1.70(1ドル70セント)ということ。
カナダも日本と同様、リットル単位の表示です(アメリカに行くと突然「ガロン単位」になるので要注意)。
「170」って「170ドル!?」とびっくりしてしまいますが、セント表記です。例えば「170.9」と書いていたら、「1リットル1ドル70.9セント」ということになります。
日本同様、価格は日々変更します。バンクーバー地域では、1日のうちでも朝と夕方で変動しているようです。
私の見た感じだと、夕方の方が数セント安くなる、というのがルールのようですよ!
ガソリンの種類
カナダのガソリンスタンドでは、主に3種類の燃料が用意されています:

1. Regular(レギュラー)
2. Mid-grade / Plus(ミッドグレード)
3. Premium(プレミアム)
写真は私が先日給油した時に撮ったもの。
Chevron(シェブロン)というガソリンスタンドでは、Regular, Plus, Supreme, Supreme Plusの4つが選べるようになっています。黄色いボタンの数字はオクタン価。
レンタカーの場合、多くの場合Regularで問題ないかと思いますが、
契約書や給油口に推奨されるガソリンのタイプが書かれていますので、指定されているガソリンを使いましょう。
なおディーゼル車の場合は “Diesel” と書かれた給油機を使用します。間違えないよう注意しましょう。
最近ではDieselの方が普通のガソリンより高くなっていますね。
いざガソリンを入れてみよう!:給油の流れ
STEP 1:給油機の選択
まず、空いている給油機=pumpの横に車を停めます。レンタカーの場合、給油口が車のどちら側についているか、あらかじめ確認しておきましょう。
もしも店内で支払いたい場合は、給油機の番号を覚えておきます。
各給油機には “Pump #1”、“Pump #2” のように番号が表示されていますよ。
STEP 2:支払い
カナダでは先払いが基本です。支払いには以下の2つの方法があります。
A) 給油機で直接カード払い
給油機に “Pay at Pump” と表示されている場合、クレジットカードを挿入して支払えます。
私自身もほとんどこの方法しかやったことがなく、大体どこのガソリンスタンドでも給油機にカードの差し込み口があって、そこで払えるようになっています。
まだ給油前で金額がわからないのにどうやって支払うのか!?と思いますよね。
カードを差し込むと「いくらまで使えるようにしますか?」といった感じのメッセージが出てくるので、そこで、いくらまで請求しても構わないかを選んでください。普通の乗用車だと、おそらくタンクいっぱいが50リットル前後だと思うので、1リットル$1.70計算で$85。でもタンクにガソリンが一滴も残っていないことはないと思うので、大体【$75までオッケー】を選んでおけば、大体大丈夫かと思います。SUVやバンなど大きな車の場合は、そのもう一つ上を選んでおけば大丈夫だと思います。
その後給油を始め、先に選んでおいた価格になるとポンプが勝手に止まるーーという仕組みになっています。
B) 店内で前払い
現金しか持っていない場合や、給油機にカードリーダーがない場合は、店内(store/shop)のレジで前払いします。
ガソリンスタンド敷地内に必ず小さなお店(キャンディとかお水とか売ってますね)があるので、そこのレジに行って、店員に以下のように話してみましょう。
- “Pump number 3, please.”(3番の給油機をお願いします)
- “Forty dollars on pump 3, please.”(3番に40ドル分お願いします)
- “Fill up on pump 5, please.”(5番を満タンでお願いします)
STEP 3:ガソリンを入れてみよう!
車の給油口(fuel cap)を開け、ノズル(nozzle)を取り出します。

給油機に表示される主な英語表現:
“Remove nozzle” = ノズルを取り外す
“Push button to start dispensing fuel”=ボタンを押して給油を始める
“Replace nozzle when done” = 終わったらノズルを戻す
“Lift nozzle” = ノズルを持ち上げる
“Select grade” = 燃料の種類を選択
“Insert nozzle into tank” = ノズルをタンクに挿入
“Squeeze handle” = レバーを握る
⚠️ガソリンスタンドによっては使い方や仕様が異なる場合があるので、こちらの説明はあくまでも参考程度にしてください。実際に給油の際は、各スタンド・各給油機の仕様を事前にしっかりお読みください。
知っておくと便利な表現
満タン
「満タンにする」=”Fill up the tank.”
「タンクが満タンです」=”The tank is full.”
トラブル時
「給油機が動きません。」=”The pump isn’t working.”
「カードが使えませんでした」=”My card was declined.”
「レシートをもらえますか?」=”I need a receipt.”
日本との違い
先払いシステム
日本では給油後に支払うと思いますが、カナダは先払いが基本なんです。
おそらく、無賃給油を防ぐための対策かなと思います。
上述のように、支払いは給油機でカードを使うか、カードが使えなかったり現金で支払いたい場合は店内で。
日本のように車を停めたまま支払うスタイルはありません。車を停めて、一旦外へ出て支払いを行うことになります。
領収書
海外出張中にレンタカーに給油をするなど、領収書(レシート)が必要な場合がありますよね。
私が経験した給油機ではほとんどの場合、【レシートは勝手に出てきません】でした。給油を始まる直前もしくは直後に、給油機のパネルに”Would you like a receipt?”という表示が出るので、領収書が必要な場合はそこで“Yes” を選択しましょう。
出てこない場合(紙切れで出てこないなど…よくあります☺️)、もしくは”Yes”を押さないといけないことを忘れてしまったけど領収書が欲しい場合は、給油後店内で店員さんに話してみましょう。その場合も、給油機の番号を覚えておきましょうね。
コンビニ併設
そしてほとんどのガソリンスタンドには、小さなコンビニが併設されており、飲み物やスナック、簡単な食品が購入できます。
とは言っても、カナダのコンビニ自体が日本のコンビニとは売っているものが違うので、あまりおいしいものは期待しない方がいいですね。水や清涼飲料水、スポーツドリンクなどはほぼ必ずあると思います。飴やガム、チョコレート、ポテトチップスなどもありますね。場所によっては、サンドイッチやフライドチキンなどがあるところも。
また、コンビニの中にさらに小さなファストフード店(Tim Hortonsなど)が入っている場合は、ちょっとありがたいです。Tim Hortonsはカナダのドーナツ屋さん。ドーナツやコーヒーだけではなく、チリスープやベーグル、チキンラップなども売ってることがあるので(場所や地域によりますが)、小腹が空いた時に嬉しいです。
カナダで初めての給油体験が、安全でスムーズにいきますように!
