料理をするときの「混ぜる」は英語でmix, stir?「焼く」はbake, grill?「切る」はcut, chop??料理に関する似たような単語の違いを、わかりやすく写真と共に徹底的に覚え込んでいきましょう。
「混ぜる」
Stir
Stirは「かき混ぜる」という意味で、主に液体や、すでに混ざっている材料を均一に保つために使います。
基本的には大半が【液体A】のところに、少しだけ他のものを加えて、それらが液体Aの中に均等に混ざるようにかき混ぜる時に使います。よくあるのが、コーヒーという液体Aにミルクや砂糖を溶かす時や、下に沈澱して焦げ付いてしまうスープやカレーを時々かき混ぜる時ですね。
- “Stir in the sugar until dissolved.” (砂糖が溶けるまでかき混ぜます)
- “Stir the soup occasionally.” (スープを時々かき混ぜてください)
Mix
Mixは「混ぜ合わせる」という意味で、複数の材料を一緒にすることです。液体ベースのStirに対し、固体同士を混ぜる時にも使えます。
- “Mix the flour and baking powder.” (小麦粉とベーキングパウダーを混ぜ合わせます)
- “Mix all the ingredients in a bowl.” (全ての材料をボウルで混ぜます)
Blend
Blendは「混ぜ合わせて一体化させる」という意味合いがあり、材料が完全に一体化して滑らかになるまで混ぜることです。ブレンダーを使う時によく使われますね。
- “Blend the ingredients until smooth.” (材料が滑らかになるまで混ぜます)

「切る」
Chop
Chopは「ざく切りにする」という意味で、不揃いで大きめに切ることです。正確なサイズは求められません。
- “Roughly chop the onions.” (玉ねぎをざく切りにします)
Dice
Dice=「さいの目切りにする」は、均一な立方体に切ることです。日本語でもまさに「さいの目(さいころ)」というだけあって、小さな立方体のことですね。ちなみにDiceは英語で「さいころ」という意味もあります。
- “Dice the carrots into 1cm cubes.” (にんじんを1cm角のさいの目に切ります)
Mince
Mince=「みじん切りにする」は、できるだけ細かく切ることです。
日本語の「ミンチ」はひき肉のことですが、肉を細かく挽くというイメージから、これもMinceをベースにした和製英語だと言われています。ちなみに「ミンチ」は英語で「ground meat」。
- “Mince the garlic finely.” (にんにくを細かくみじん切りにします)

「焼く」
Bake
Bakeは主にパンやケーキなど小麦粉ベースの焼き菓子や、パイやグラタンなどを「オーブンで焼く」ことです。教科書では「焼く=bake」と最初に紹介されることが多いので、焼くときは全てbakeで言ってしまう学習者も多いのですが、あくまでもオーブンの中で調理するイメージであることを覚えておきましょう。
- “Bake the cake at 180°C for 30 minutes.” (ケーキを180度で30分間焼きます)
Grill
Grillは「グリルや金網の上で直火で焼く」という意味で、直接的な強い火で表面を焼いていくことを表します。ちなみにBarbeuqueという言葉も「焼く」という動詞になり、その名の通りバーベキューセットで肉や野菜を焼くときに使えますね。
“Grill the steak for 5 minutes on each side.” (ステーキを両面5分ずつグリルします)
⭐️じゃあ「お好み焼きを焼く」時は何て言ったらいいのか・・・!オーブンに入れるわけでも金網の上で焼くわけでもないですね。料理で火を通す過程を述べるとき、迷ったら「Cook」を使えば大丈夫です!

「茹でる・煮る」
Boil
Boilは「沸騰させる」という意味なので、お湯が100度でぐつぐつ煮立っている状態を表します。
- “Boil the water before adding pasta.” (パスタを入れる前に水を沸騰させます)
- “Bring to a boil, then reduce heat.” (沸騰させてから火を弱めます)
Simmer
一方Simmerは「弱火でコトコト煮る」という意味で、沸騰直前の温度でぐつぐつと煮込む感じですね。
- “Simmer until tender.”(柔らかくなるまで弱火でコトコト煮ます)
- “Let the sauce simmer for 20 minutes.” (ソースを20分間弱火で煮込みます)

「生地」
そして最後に、大変よくある間違いが、クッキーやパンなどの「生地」の言い方です。
下のどちらも小麦粉ベースで、水や卵が混ぜ合わさったものを指しますが、水加減が違うんですね。
Dough
Doughは「こねるための生地」という意味なので、固めで手で持ってこねられる生地です。パン、ピザ、クッキーなどに使います。
- “Knead the dough for 10 minutes.” (生地を10分間こねます)
- “Roll out the cookie dough.” (クッキー生地を伸ばします)
Batter
一方、パンケーキやワッフル、ケーキやマフィン、そしてお好み焼きやたこ焼きの生地はBatter=「液状の生地」と言います。Batterは流れるような液状なので、Doughのように手で持ってこねたり成形することができません。
- “Pour the batter into the pan.” (生地をフライパンに流し込みます)
- “The pancake batter should be smooth.” (パンケーキの生地は滑らかであるべきです)

日本語から覚えるというよりも、
写真を見てそれをそのまま英語で言えるようになると、英語でお料理の説明をするもの楽になりますね。
また、工程の説明は単語を間違えるとかなり違って伝わってしまうので、要注意です⚠️!
お料理が好きな方はぜひ、英語のレシピにも挑戦してみてください。
私は日本語と英語両方のレシピを使いますが、英語のレシピに沿って作ると、日本語のレシピにはなかなかない味が作れたりしますよ。
