夏になるとよく使う言葉の中に、実は英語ではまったく通じない「和製英語」がたくさんあります。たとえば「クーラー」「リンス」「ソフトクリーム」など、日本では当たり前のように使っていても、英語ネイティブに伝わらない言葉が多いのです。この記事では、日本の夏でよく使われる和製英語6選を取り上げ解説します。
クーラー
まずはお馴染みの「クーラー」。
私の生徒さんもこの時期よく “I turn on the cooler every day.”と言ってしまいますが、
✅ 正しい英語:「air conditioner」「AC」
じゃあ “coolerって一体何?
英語で”cooler”と言うとたいていは「飲み物を冷やすための保冷ボックス(ice cooler)」のことになります。
リンス
これは知ってそうで実は結構盲点な単語。カナダに留学に来る生徒さんの中にも、間違えて使っている人が多いです。
✅ 正しい英語:「conditioner」
シャワーのときに「リンス」を使うというのは日本独特の言い方。英語では「shampoo and conditioner」が基本です。ちなみに”rinse”は「すすぐ」という意味で、製品名にはなりません。
スイミングパンツ
海だ!プールだ!のこの時期。
ビキニは「bikini」(ちなみに真ん中の”ki”の部分にアクセントがあります)でいいのですが、男性のスイミングパンツはどう言ったら?
✅ 正しい英語:「swim trunks」「swimming shorts」(男性用)
「pants」は英語では基本的に「ズボン」または「下着」を指すので、水着の場合は”trunks”や”shorts”と言います。
ちなみにひとつながり水着は、「suimsuit」と言いますね。
アイスキャンディー
ガリガリ君など、木製のバーについた棒付きアイスのことを英語では、
✅ 正しい英語:「popsicle」(北米)、「ice lolly」(イギリス)
と言います。カナダでpopsicleと言えば、真っ赤とか真っ青とか、レインボーカラーとかえぐい色のアイスが出てきますよ。一番おもしろかったのは、『スポンジボブ』というテレビアニメのキャラクターのSpongeBob Popsicle。同僚が食べていたのでお味を聞いたら「・・・・・まぁ。うん。」でした🤭。
レジャーシート
キャンプやハイキングに行くこの時期。これを敷いて、そこでお弁当を食べるのが楽しみですよね。
実は英語では、
✅ 正しい英語:「picnic blanket」
と言うことが多いです。
“blanket”と言うと毛布という感じがしますが、こちらにある一番スタンダードなシートはもともと結構「布」の質感があるものなので、そう呼ぶのかなと思います。よくあるタイプはクルクルと丸めて、紐で止められるようになっていて、カバンのように肩にかけて持っていくことができます。キャンプだけではなく、ビーチでもよく見かけますね。
ペットボトル
日本ではみなさんほぼ毎日購入されるのではないでしょうかーペットボトル。
✅ 正しい英語:「plastic bottle」
ペットボトルの「ペット」は「polyethylene terephthalate」(ポリエチレンテレフタラート)というポリエステルの種類を意味しており、英語で書くと”PET bottle”と大文字になって読み方は「ピーイーティー」。とは言っても、日常生活ではほとんど誰も言いません。
ジュースや水が入ったあの容器は、英語では「plastic bottle」となります。
ちなみにカナダでは、日本ほどコンビニがあちこちにあるわけではないのと、買うとやっぱり高いので、自分の水筒に水を持ち歩くことが普通です。学生でも社会人でもリュックサック(英語ではbackpack)やカバンに大体一本持っています。学校には必ず、そして多くの会社にも水をリフィルできる「water fountain」や「water tank」があるので、飲み終わったらそこでまた水筒をいっぱいにして持ち歩きます。
スポーツドリンク
アクエリアスやポカリスエットのような飲み物は英語でも「sports drink」と言いますが、
✅ “electrolyte drink”
ということもあるので、付け加えておきます。
electrolyteとはナトリウム・カルシウム・マグネシウムなど「電解質」のことで、体の中の水分量のバランスを取る働きがあるんですね。
今回紹介した言葉は、日本の夏には欠かせないものばかり。英語圏ではまったく違う意味になったり、通じなかったりするものも多いんです。この時期英語を学習する時には、ぜひ季節を結びつけて次のようなことに気をつけてみてください。
- ✅「意味の似ている言葉=英語」と思い込まないこと
- ✅ 旅行や会話で「通じない」と感じたら、その都度調べるクセをつけること
Focus Educationでは、こうしたリアルな英語の使い方を学ぶプログラムも提供しています。海外に出た時、海外の人と話す時にきちんと通じる英語学習に興味がある方は、こちらをご覧くださいね。