カナダ高校留学:パーカーをよく着るのはなぜ?


子供がカナダの学校に入学してから、我が家のクローゼットにはパーカーが増えました。そう、カナダの高校には「パーカー文化」があるって知ってましたか?この記事では、「パーカー」の英語での言い方を解説するとともに、一体どんな時にパーカーを買うのか、経験談とともにお伝えしていきますね。

「パーカー」は英語で…?

スウェットの上は英語で「sweatshirt」と言いますが、その中でもフードがついているタイプ、いわゆるパーカーは英語で「hoodie」と言います。

ちなみに「parka」という言葉もありますが、これは真冬に着る膝丈くらいのダウンコートを想像しますね。

さ以前にブログで、英語スピーキングを効率的に上達させるために “Oxford Picture Dictionary (OPD)”を使うことをお勧めしましたが、OPDにはもちろん服装についてもこまかーく乗っていますよ。すでにOPDを購入された方は、88ページから91ページを見てみてくださいね。
一瞬「英語で何て言ったらいいんだろう?」と迷ってしまういろんな服の言い方が、絵とともに【一目瞭然】で載ってますよね。

✔︎スエット上下(89ページ)は「ジャージ」ではなく・・・sweatshit & sweatpants
✔︎短パン(89ページ)は「ショートパンツ」ではなく・・・shorts
✔︎ニットのセーター(88ページ)は「ニット」ではなく・・・knit topもしくはpullover sweater
✔︎マフラー(90ページ)は「マフラー」ではなく・・・winter scarf

その他にも、夏・冬・雨など季節や天候に合わせてよく着る服をまとめてくれていたり(90ページ)、
長さの違う靴下の言い方(91ページ)などもわかりやすく載っています。

そしてもちろん、「parka」もありますね(90ページ9番)!

カナダの学校で買うhoodie

ではこのhoodie、カナダの学校でどういったhoodieが購入できるかというと・・・
▶️ 学校の名前が入ったhoodie
▶️ クラブや部活のhoodie
▶️ 何か特別なイベントに参加するためのhoodie
▶️ 卒業する年のhoodie
などなど。
いろんな時にいろんなグループのhoodieが販売されています。

まずはほとんどの高校で、高校名が入ったhoodieを毎年売っています。
フードがついたパーカー風のものもあれば、
前にジッパーがついたものもあったり。
色もバリエーションがありますが、高校のテーマカラーが差し色で入っていることが多いですね。

バレーボールやバスケ、吹奏楽部や演劇部・・・
部員数の多い部活は特に、部でデザインしたhoodieを販売しています。
大きな部活は毎年違ったデザインや色のhoodieを販売するので、高校5年間(市によっては4年間)、毎年買う子供もいると思います。これだけで高校卒業時には似たようなhoodieが5枚になりますね。

そして極め付けは「Grad Hoodie」。卒業する年が大きく入ったデザインで、どうやら高校生活の集大成のような位置付けのようです。12年生(高校最後の年)が自分の卒業年が入ったhoodieを買って、記念にするんですね。

grad hoodieは小学校や中学校でもありますが、
中学校卒業のときに買っても高校に行き始めたらやっぱり高校のhoodieが着たいと思い始めるわけで・・・
高校卒業のhoodieも、そのあと大学に行く子はやっぱり大学のhoodieが着たいと思い始めるわけで・・・
大切な思い出としてとっておきたいと思うhoodieは別として、
我が家は結局私に全てのgrad hoodieが回ってきているところです🤭。

ちなみにその年の卒業生全体を指す言葉は、英語で、
「Class of 2026」
と言います。

hoodieだけではなく、カナダの学校では様々なイベントごとにTシャツを作ることもあります。
例えばカナダの学校なら必ずある「Terry Fox Run」のイベントや、
「National Day for Truth and Reconciliation」の全校集会用のTシャツなどです。
後者は「オレンジシャツ・デー」とも呼ばれているので、オレンジ色のTシャツにカナダ先住民族の文化や、”Every Child Matters”の文字、ダイバーシティを尊ぶようなデザインが施されます。

カナダのオレンジシャツについては、教科書会社・東京書籍さんのこちらの動画でも説明しています(開始5分くらいから)。

hoodie文化が根付くわけ


hoodieは大体一枚$50-70ほどですが、基本的にはこれらを学校が発注して、1枚売れるごとに少しずつ学校に寄付ができるようになっていることが多いんです。なので例えば部活のhoodieを購入することで、子どもたちが活動するための部費の足しになるんですね。

そしてカナダの公立学校は制服がないところが多いので、同じhoodieを着ることで学校や部活への帰属感ともなり、結束を固める意味もあると思っています。カナダの気候を考えると、秋から冬→春まで寒い時期が長いので、hoodieがちょうどいい定番の通学着になりやすいのでしょうね。hoodie + jeansがこちらの子の制服みたいなものかもしれません。


正直最初は「また買うの?」「本当に着るの?」と思っていました。
ことあるごとにhoodieを買う文化があまり理解しづらかったのですが、今ではこれも大切な思い出作りの一つだし、学校の活動に貢献しているのだから、今しか買えないhoodieを大事に思い始めています。

hoodie文化、カナダの高校の文化や活動を支えているんだと思うと、実は思ったよりも奥が深かったり。
カナダで子育てしているみなさん、共感していただけるでしょうか?!


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